そして明日も生きようと思う

好きなものは、アニメ・アイドル・あまいもの。30代に向かってお散歩中。

銀魂2〜掟は破るためにある〜を見て

遅ればせながら、銀魂2を劇場で見てきた。原作未読、アニメ未視聴、劇場版1作目は劇場で鑑賞。

見て思ったことをつらつらと書きます。ヤマなしオチなし。ネタバレ含む。



・ヘタレカプセルの働きが、人をヘタレにさせるのではなく、人のヘタレ部分を増幅して表面化させる、というのがよい。鬼の副長であっても心の中にヘタレオタクがいるということ。剣を抜けない副長がいるということ。それがback numberの「大不正解」に繋がる。僕らは完全無欠じゃない、というのはきっといつものback number節だけでなく、土方さんを通して私たちに伝えてきた言葉だったんだと思う。back number、相変わらず良い詩を書く。


吉沢亮の顔が良い。とにかく顔が良い。


小栗旬は本当に良い役者になった。昔はアイドル俳優みたいなイメージがあったが、ここ2、3年の小栗旬の進化はすごい。アカデミー賞とは言わずとも、何かあってもいいんじゃないでしょうか。


・土方さん(トッシー)の「1000年に一度のやつ頂戴」はアドリブっぽいなと思ったがアドリブだったらしい。古の歴史を大切にする古参オタクっぽくてよかった。1000年ではしかんにハマったのは新規扱いなのかもしれないけれど。

それにこたえて橋本環奈が恥ずかしそうにポーズを取るのも、それに銀時がつっこむのも、全てがよかった。


吉沢亮の顔が良い。


・鴨の追い込まれ方がとても良い。頑張って、頑張りが認められず、変わらず孤独であったとき、頑張りをやめることなくますます頑張り孤独になる。逃げ道はあったんやで、あるんやで、と声をかけずにいられないが、本人は未だに気付いていない。そして現れる走馬灯と、そこに凝縮された「楽しい思い出」が彼の人生のほんの一部であることに涙が止まらない。途中で力を抜けば、グレてしまえば、もっと友人の多い人生だったかもしれないのに。もっとあの走馬灯は長かったかもしれないのに。でもそれでは真選組とは出会えなかったんだ、長さじゃないんだね、密度なんだね。


・鴨の最後、まるでナウシカのラストシーン「其の者碧き衣を纏いて金色の野に…」みたいなやつ。きっと原作屈指の名シーンだったんだろうけれど、だからどうしても映像化しないといけなかったんだろうけれど、でも実写化したら違和感あったよね…なかった?絆を表してあたるんだろう、これが一番彼の欲しかったものなのだろう、と思いつつ、せめて最後は武士らしく、と合わさって、情報多寡‼︎‼︎と思いました。良いシーンなのだろうけれど。


・列車の中での土方の戦闘シーン、あれ吉沢亮ってこんなに殺陣できない役者だったかなと思ったけれど、あれはその後の台詞「見知った顔で情けが出る」ということだったのかな。武道初心者の私でも、この動きでは切れないだろうと思う動きが多かった。神楽が来てから動きが変わったように見えたので、きっとそういうことだったのだろう


・沖神?総神?なんて言うのか分からないけれど、いいね。銀魂2新規です!と言っていこうと思う。とても良いです。


・近藤さんが副長に語りかけるとき、右斜め後ろからのショットでは右目から涙を流し、正面に切り替わったときはどちらの目にも涙の跡がなく、その後左目から涙を流したように見えて、ん?と思いました。目薬でもなんでもいいからさしていてほしかった。連続性を大切にしたい。


・万斉の操る糸、彼が言うまで三味線の弦だなんて思わなかったよ。もうちょっとなんかなかったんですかね、それっぽい見た目。わたしの想像力が足りないだけか。


・1作目を劇場で見てから、銀時の人間としての核は幼い日の塾にあるのだと思っていたけれど、あの3人のエピソードは実はそんなにないということを2作目鑑賞後に知りました。過去に関するレイヤーは多ければ多いほど好きなのだけれど、あまりないのかな。そこを出さないと、桂がただのギャグ要員になってしまう気がするのだけれど。そういう話なのかな、でもそれでは少し勿体無い気がします。


三浦春馬くんは黒子をコンシーラーで消していましたね。役を作ることに対する本気が垣間見えたような気がしました。黒子あると三浦春馬くんになってしまうからね。




とりとめもなく箇条書きにしました。満足度の高い映画でした。自信を持って他人に勧められる映画。