そして明日も生きようと思う

好きなものは、アニメ・アイドル・あまいもの。30代に向かってお散歩中。

KING OF PRISM i love you,baby(第9話 アレク回感想②)

あまりに長くなってしまって、自分が一番驚いています。何であればうっすら引いてすらいます。
愛が重い、と実生活でも良く言われます。中学生の頃、水をやりすぎてサボテンを枯らしました。

前編では、アレクがもともと持っていた真っ直ぐな想いを周囲からふんだんに注がれた愛情の中ですくすく育てた結果最高の好青年になったという話を熱量高く書きました。
http://turnerr.hatenablog.com/entry/2019/06/12/031734
後編では、そんなアレクが「見ていて下さい」と言ってショーを始めた話からしす。


ここまでこのステージ上での口上は、自分を奮い立たせたり、決意表明だったり、そういうものでした。特定の誰かに、一人のためにこの場で言葉を紡いだのは、今のところアレク一人です。ストリート系は己の道を極めるもの。自分の目指す道の一番向こうにいるのが黒川冷という一人の人間なのだろうと、改めて感じた瞬間でした。大黒ふ頭で誘った経緯もありますし、あのとき黒川冷からかけられた言葉への自分なりの答えとしてのショーを見てほしいという気持ちももちろんあるのだと思います。
尊敬する人に、自分の今の姿を見て下さいというのは、すごく勇気のいる行動だと思うんですよね。自分が今から見せる姿は現時点での完成形だという自信とか、今まで筋トレも歌もダンスもジャンプの練習も人一倍やってきたという自負とか、恥ずかしいものは見せないという覚悟とか、そういうもの全てがないと、尊敬して憧れている人に対して、あんなに真っ直ぐな眼で「見ていて下さい」なんて言えないと思うんです。それは泣くもんかといっていた頃のアレクから彼がしっかり成長した証ですし、強くなったな~そういう格好良い人間大好き~アレク格好良い~と泣きに泣きました。全然語彙力が足りていないですが、ここで黒川冷に「見ていて下さい」と言えるアレク、大好きなんですよ。「憧れの人」を持つ人間にとって、その人との距離感の取り方って性格だとか実際にある温度感とか距離感とかすごく色々なものが出ると思っていて、徒に神格化するでもなく、恐れ多いと距離を取るでもなく、ぼんやりと目標にするでもなく、意識しすぎて話せなくなるでもなく…とにかくあらゆる距離感ある中で、このアレクの選んだやり方は最高に格好良くて、最高に好きだということです。あぁ語彙力が足りない…
あ、ショーの前にご両親の姿を見つけて恥ずかしそうにするアレクは、年相応の男の子な感じがして可愛かったですね。

そして始まったショーは、うわ~~~~~~~全然違う~~~~~~~アレク~~~~〜~!?!?!?という感じだったのですが、とにかく会場に手を振る姿が大変に衝撃でした。君の出した答えはこれかい、大和アレクサンダーくん。マイクスタンドを蹴るところで荒々しさは残したのかな。
そして不穏な動きをしつつ、少しずつ重心を下に下に持って行くアレク。あ、あれは!もしかして!
あ~~~~~~~~~~~~~~回った~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!
ここ本当に本当に本当に大好きで、タイガ「ふん、カヅキさんの真似を・・・」カヅ「違う、あれは」聖「冷の技だ!」の美しい流れ、何度見ても涙があふれてくるんですよね。タイガは黒川冷に興味ないから分からない。カヅキと聖は、逆にアレクのにカヅキを見ていない。みんな自分の見たい人間しか見ていない。自分の見たいものを、アレクのショーの中に見ている。それはきっと、キスクラみたいなVIPルームみたいなところで崩れ落ちていた仁も同じで、アレクのショーの中に、冷の、そしての自分の、自分たちの姿を見たのだと思います。


エンターテイメントって、つまりそういうことなんだと思うんです
私たちは、自分とは違う人間が、歌ったり、踊ったり、演じたりしながら生きている姿を見て、その彼ら彼女らの姿に、勝手に自分の見たい何かを、誰かを、もしくは自分自身を写して、感動したり、涙を流したり、元気付けられたり、希望をもらったり、笑ったり、怒ったりしているんだと思うんです。自分の生きている現実世界と、自己を投影して心を動かす架空の世界と、その双方から私たちは影響を受けて、人間として変化したり、自分を見つめ直したり、時には成長したりしていくんだと思うんです。そういう意味で、アレクのショーはまさにエンターテイメントの塊で、アレクショーを見ながらそれぞれ全然違うことを考えている人たちが、それぞれ全然違うことを受け取って、全然違う感情を持つ様が最高のテンポ感で描かれていて、「最高」以外の言葉を失いました。アレク最高~~~~~~~~~~~~~~。

そこから駆け出すタイガ、アレクがバトルスーツにチェンジしないのは、これがアレクにとって「ショー」であってバトルではないからなのでしょう。最後までショーをやり切るアレク、最高に格好良い。最高。
ここからは難しいことを考えない、男の子2人がスピードスケート!僅差でタイガの勝利、先手を取った!タイガ、ジャンプで仕掛ける~~~~~!!!!!最後の花火まで一気に駆け抜けます。この緩急。最高。もうショーが始まるまでに言いたいこと言い尽くした、後は最高のショーを楽しむだけだ!の気持ち。

ショーが終わってカヅキへのメッセージ、これはキンプラとの対比ですよね。前はこの時点で本当にターミネーターみたいになっていたアレク、今回は人間の顔をしてい良かった。とても格好良かったですよね。好敵手!こういうのを好敵手っていうんだよ!!!でもタイガだって、人知れず木で懸垂していたわけですし、思いの方向が違っていただけで、決してアレクの敵ではないということではないと思います。今後も切磋琢磨してください。そしてまた最高のショーを見せてほしい。

ここからはちょっとテンションを下げて。
劇場鑑賞時、アレクにマイソングがないのが本当に悲しかったんです。それは2話かずーっと楽しみにしていたから。もっと言うと、3年前からずーっと楽しみにしていたから。アレクのTRFカバーはそれはそれで素敵だけれど、やっぱりアレクのために書かれた曲でアレクのために書かれた歌詞をアレク自身に歌ってほしいのがファン心理というもの。だから劇場では本当にショックだったし、テレビ放送までに受け入れられるかなって思っていたんです。
今もアレクにマイソングを!という気持ちは変わりませんが、TRFのカバーがプリズム1のアレクにとっては最善の選択だったのだろうという気持ちも芽生えてきました。だから、マイソングを歌うべき最高のタイミングで、次はアレクのマイソングでのショーが見たいなと、今はそんな風に思っています。


あと、次はショーを最後まで見たいな。