そして明日も生きようと思う

好きなものは、アニメ・アイドル・あまいもの。30代に向かってお散歩中。

KING OF PRISMという希望(3話感想)

ここはしばらくKING OF PRISM の感想を呟く専用の場所になるでしょう。順番に書いていければいいのですが、とりあえず昨日見たばかりの3話を…なるべく3話以外のネタバレはせずに、書いていきたいと思います。


3話、タイガ回、映画館で2回見ました。だって舞台挨拶が2回当たったんだもの。第1章公開当時はそのくらいの気持ちだった。応援上映というコンテンツの面白さ故に何度も見に行ったキンプリ、でもプリリズ未履修だったこともあってあんまり入り込めず結局1回しか見に行かなかったキンプラ、エリートの圧が怖くて行けなかったローズパーティ…あの時もうちょっとアンテナの感度が高ければ、もう少しだけ勇気を出していれば、今となってはそう思うけれど、でもあの時があるから感じられる何かがある、のかもしれない。

いきなり前置きが長くなってしまったけれど、「そんな感じ」で臨んだキンプリ第1章、終わって見ればもう最高で、章が進む毎に指数関数的に映画館での鑑賞回数が増えていくことになった。この3話は、そんな第1章の最後を飾る大切なお話。

言い遅れましたが、当方箱推し、でも入り口はアレクだったから彼にはちょっとだけ感情の層が厚い、そんな感じ。カヅキに対する感情は取り立ててなく、チャラチャラするのが嫌いな子、くらいでした。たぶん。

まず初めに思ったのは、皆んなで実家に乗り込む構成の妙。アニメのお当番回というのは個人に深く切り込み、本人のルーツ、過去、内面、そういうものを表に出し、私たちが普段見ている彼ら彼女らと繋ぐ30分だと思っているので、タイガ回はどうするんだろうな、というのはぼやっと考えていました。だってタイガ、余程のことがなければ自分から過去の話とかしなさそうだもの。シャイ、無骨、ピュアボーイ。座敷で彼が発した「お前らには関係ないだろ」が、私の彼に対するイメージそのものでした。そこで、営業にかこつけて(かこつけたわけではないかもしれないけれど)皆んなで実家に乗り込み、お喋り好きのお姉ちゃんから過去を淀みなく話してもらうというのはとても上手なやり方だなと。

過去回想ではとにかく監督の細やかさが光っていましたね。たぶん全然拾いきれていないと思う、余白があれば情報と伏線を詰め込んでいく菱田スタイル。「お母さんは東京に住んでいたことがあったんだよね」とか、タイガが歩いているときの背景のポスターとか、お母さんがばらばら落とす雑誌とか、こまかいプリリズRL23話オマージュとか。発表会の日、先輩もう始まっちゃうよーからのわかながふらふら走っているところとか。いちいち涙を流していたら涙がいくらあっても足りない、でも涙は勝手に流れてくるんだなぁ。もしあそこでタイガがわがままを言ってタクシーから降りていたら、ショーをしないまでも最後のお別れを言えていたら、そしたらもしかしたらわかなは発表会に間に合ったかもしれないし、歴史は大きく変わっていたんだなぁ…そこでタイガの背中押してやってくれよカーチャン…涙

とはいえそういう過去改変は起こらないので、青森に帰ってプリズムショーの練習するタイガ、息子がいきなりプリズムショーの練習始めてお母さんどんな気持ちだったでしょうね。嬉しかったのかな。それとも心配とかしたのかな。この辺は何の描写もなく、もはや想像を超えて妄想するしかありませんが、一度は表舞台に立ち、絶頂期を表舞台で迎えられたのかどうかは分からないけれどいつまでも黄金期が続かないことは身に沁みて知っているお母さん、引退後は青森でリンゴ農家として生きているお母さん、もしかしたら私たちには想像も出来ない感情があるのかもしれないな、とふと思いました。

回想お終い。

そしてこの時点では恒例だったお風呂タイム、ユキさまの名台詞「下から火を焚いているからな」を挟み、畠中さんの独白が始まります。ここ、タイガと畠中さん3:7くらいの感じで畠中さんいませんでした?画面の水滴も相まって、悪いことしてる気分になっちゃった。お姉ちゃんの語りに任せていたタイガが自分で自分の気持ちを語り始めたときには自然と涙が出て来ましたが。自分で話せるようになったんだね。キンプリSSSにおいてお風呂が本音を出す装置として機能している、と指摘している方が大多数いらっしゃって、わたしもその通りだと思います。2話でユキさまが、3話でタイガが作ったこの流れ、今後とても重要になってくる、と思う。それは次回カケル回でも書けたらいいなと思います。

1発殴ったら青森に帰ろうと思っていたタイガ、でもカヅキ先輩の生き方が自分の想像していた遥か彼方にあったと悟った中学生、一体如何程の衝撃だったでしょう。ここで素直に凄いものを凄いと認められたタイガは本当にすごいし、田舎から出てきて頭でっかちになりがちなところ彼我の実力差をきちんと測ることができて、自分は全然彼に敵わない、自分は彼が均した道の上を歩いていただけなんだと思ってしまう謙虚さは本当にすごい。たとえそれが目の前でプリズムショーによってスタジアムを再建されるというびっくり体験を基にしているものだとしても、やっぱりかちかちになってあんなの俺の憧れてたカヅキさんじゃねぇ!と言ってしまう中学生もいるだろうに…この素直さがたくさんのファンを虜にしている一因なんだろうなと思いました。それにしても、カヅキ先輩、胸キュン体験キュンキュンキュン跳んでいるところ初めて見た気がするのですが、今まで跳んでました?びっくりしたんですが。それはタイガもびっくりするよね。わたしたちよりもよほどカヅキ先輩TOだもの。

余談ですが、他人が真剣な話をしている時にどういう顔をして聞くか、性格や関係性が見えてとても好きなのですが、このお風呂シーンでは皆が真剣な顔をしている中、カケルの顔が優しくて優しくて。テレビ放映時にようやく周りを見渡す余裕ができて気が付いたんですが、なんだか嬉しくなっちゃいました。そんなに優しい顔してタイガの話聞くなよカケル〜〜〜!

あとお風呂タイムでもうひとつ言うと、レオくんの「うらやましいです〜」がレオくん回で意味分かるかなと思ったんですが、7回見ましたがまだ分かりません。もう最終章始まっちゃうのに。どうしよう。他の方でも仰ってる方を見ましたが、レオくんてあんまり他者へのどちらかといえばプラスでない感情を素直に出さないというか、端的に言えば「うらやましい」って他人に対して使うのちょっと違和感ないですか。わたしはあります。だからきっと意味のある言葉なんだろうなって思ったんですが、分かりません。どう思われますか。

そんなお風呂シーンを経てのプリズムショー。わたしタイガはそこそこ有名人だと勘違いしていたんですが、まだ候補生の身、そんなはずはいですよね。香賀美タイガだって〜だれ〜みたいな聴衆の反応を見て、そっかそうだよねと思いました。何故勘違いしたかというと、もちろんわたしが生身で生きるこの世界では立派に有名人なのが1番、その前の話のユキさまがそこそこの有名人なのに引きずられたもある、あと、里帰りした最初のシーン、おばあちゃんがTAIGAって書いたTシャツ着てたんですよ、それ見てタイガオリジナルグッズだと思っちゃったんですよね。でもそんなわけない、グッズなんてあるわけなくて、そうするとあれは全然関係ない何かのTAIGATシャツを着ているか、手作りかなんですけど、どちらにせよめちゃめちゃタイガ愛されてるしおばあちゃんは可愛い。このタイガ回3話だけで人気投票あったら1票くらい入れてしまうかもしれない。おばあちゃん、かわいい。

なかなかプリズムショーの話が出来ない、いよいよプリズムショーですが、衝撃的な衣装の話はしません、出来ないから。歳の割にはピュアウーマンなので、スクリーンできちんと凝視できなかったんだよ…どこ見ていいか分からないじゃん…東京のネオンをひたすらに見ていました。きれいなネオン、当初青森と比べてくさしていた東京の夜景。わたしも田舎の生まれなので、初めは大嫌いでした、東京。なんでこんなに人が多いんだ、夜が明るいんだと文句ばかり言っていました…でも東京の光はこんなにきれいだったんだなって、なので衣装あまり見ることなくラッセラーラッセラーしてました(正しいコールアンドレスポンス知らなくて青森の方ごめんなさい)。昨日改めてテレビで見ましたが、歌もすごかったですね、超どストレートなラブソング。タイガ…でもやっぱりまだ画面正視できなくて、どきどきしながらだったのであんまり歌も聞けてません。その辺はCDでじっくり聴きたいと思います。絶対びっくりすると思う、だってほとんどちゃんと聞けてないもん。

ただプリズムショーでめちゃめちゃ感動したのは山車でエデロ7人を七福神にしたこと。正直七福神にどこまで意味があるかは分かっていないのですが、でもこの7人が7人で一つみたいな、ある種のユニット性、グループ性みたいなのを目に見える形で与えられたのってこれが初めてなんじゃないかな?と思っていて。7人の円陣はあるけど7人でショーしたことないし、キンプリはシンちゃんだけだし、キンプラはヒロ入れて3人選べだし。この7人がグループとして活動するのはたぶんこのプリズム1でのユニットショーが初めてのことで、だから今まで7人を総称する名前、グループ名みたいなのもなかったんですよね。名前がない問題はずーっと気になっていて、いつか与えられるのかなと思っていたので、ここで7人が一つになる端緒がようやく見えたというか、そうだよねだってポスター北斗七星だもんね!!!みたいな。そういう驚きと喜びがありました。タイガ回でやるんだ!という気持ちはあったけれど、まぁ誰の回でやってもきっと同じ驚きがあったと思う。

ちなみに山車については「それぞれのプリズムショーの感じが出てる」と仰っている方がいらしたんですが、す、するとシンくんのあの槍は…槍が…出てくるんです?ショーで?槍?…また???最終章が怖くて見られない…

めちゃめちゃ長くなった気がするのでこの辺で強引にまとめますが、まぁ最後はいい感じで終わってよかったね!!!あんわかのチェリピキはチェリピキ〜〜〜って感じでしたが、わたしは所詮SSSに向けてYouTubeテレビ東京チャンネルでプリリズRLを全話見ただけのニワカに過ぎませんので本物のエリートさん達に譲りたいと思います。

長文駄文、最後までお読みいただきありがとうございました。


あ!!!ひとつだけ!!!タイガのショー、めちゃめちゃ畠中祐さんぽくなかったです?それもあって正視できなかったんですけど、顔の振り方とか腕の動かし方とか、とにかくとても畠中さんぽかった、と思う。劇場で初めて見たとき、畠中さんに電極付けて3DCGモデリング(?モデリングって言うか分からない、詳しい人助けて下さい)したのかと思った、本当に。うわースクリーンに大きい畠中さんがいるーと思っちゃった。もし万が一2月に見られる機会があれば、本物じゃん!!!て言っちゃう気がする。